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■第105話 「車」 2012年12月17日

最近、若い人の間では自動車離れが見られ、自転車や徒歩を好む人が増える傾向にあると聞きます。スタッフMも、歩くことにかけてはかなり自信があります。都市部でしたら、時間があれば電車に乗らずにいくつもの駅の間を徒歩で移動してしまいます。

夕方4時の南東の空 しかし、公共交通機関の整備された大都市と違って、田舎では車は必需品です。

軽井沢でも車のない日常生活は考えられません。仕事の通勤や日常の買い物など、移動のすべてに必要になるからです。また冬でしたら17時過ぎには屋外が真っ暗になりますので、他の車や野生動物から自分の身を守るためにも車は不可欠です。

車は一家に一台、というより、免許をもつ人数分を保有するのはめずらしくありません。

また軽井沢では、農業や林業の従事者でなくとも、いろいろと使える便利な車として軽トラックを持っている家も少なくないようです。

私どもは二台の車を使っています。ひとつは、主に高速道路を長距離移動するのに適した乗用車、もうひとつは深い雪道やオフロードに対応できる車です。両方とも積雪路面や凍結路面、そして舗装のないラフロードに強い四輪駆動車です。

ソフィアート・ガーデンに植える樹木の運搬のために、軽トラックや2トン車もたまに借りることもありますが、樹高2,3メートルの木も含めて、ほとんどはこの乗用車で運んでしまいました。二台とも乗用車としてのみならず、軽トラ並にいろいろな荷物を運んでくれる大切な働き者です。昔の人が、農作業で働いてくれる牛馬を夜は厩に入れて大切に世話したように、私どもも、この働き者たちを車庫に入れて大切に扱っています。

冷凍シイタケになってしまいました 車を野ざらしにすると台風や雪で大きな木の枝が落ちたり、樹木のヤニなどで車体の痛みも早くなります。また冬は積雪やフロントガラスの凍結を溶かしてからでなければ安全に車を使えません。台風や大雪など厳しい天候の時は、車庫をつくっておいて本当に良かったと思います。

軽井沢のような寒冷地では、この時期、凍結や雪への備えが必要です。軽井沢の積雪量は、他の寒冷地と比べて少ないのですが、路面の凍結が日常的にありますので、11月の半ばから4月の半ばまではスタッドレスタイヤで走行しています。年によっては4月にびっくりするほど雪が降ることもあります。

また私どもは、出張や旅行などで雪の多い日本海側の地域を含め、全国を車で移動することが多いため、道中の最も厳しい気象条件の地域にあわせて、あらかじめ対策を講じます。自動車は不具合があると個人が困るだけでなく社会へ迷惑をかけてしまいますので、安全を最優先に対応しています。

東京の街中に住んでいた頃は、公共交通機関だけでこと足りましたので、自動車は保有していませんでした。しかし以前から旅行先ではレンタカーで自由に動くことが好きでした。

パートナーの愛車は20万キロを越えました 国内はもとより、海外でも、スコットランドやイングランド、ドイツやオーストリア、北欧など、自動車で気ままに移動しながらのどかな田舎町や自然を堪能し、またアウトバーンなど自動車道の整備された環境で爽快なドライビングを楽しみました。

運転者はもっぱらパートナーです。どうやら車の運転が好きなようで、長距離でも全く疲れを感じないと言います。運転は、好きで上手な人に任せたほうが安全で快適だと思いますので、運転にさほど興味の無い私は、たまに必要最低限の運転ぐらいはしますが助手席専門です。

一般にバランス感覚や他者への思いやりなどの人間性は、その人の運転を見るとよくわかるものです。パートナーは安全で快適な運転を常に心がけ、経験と慣れもあってどんな場面でも落ち着いています。冷静で余裕のある運転に、助手席の私は心地よく安心していられます。

パートナーは真冬の女神湖での氷上走行や自動車テストコースでの高速走行、高速状況下での危険事態の回避など、安全で快適に運転するための講習や訓練を受けました。実際、吹雪の凍結路面でスリップしたことや深夜の高速道路で居眠り運転のトラックに接触されかけたこともありますが、トレーニングが功を奏してか、幸い、いずれも無事に回避できました。とはいえ悪天候や深夜の運転は、なるべくは避けたいものです。

仕事の出張は、最近はほとんど新幹線や飛行機を使いますが、以前は軽井沢から神戸や大阪あたりまでなら車で移動することが多く、平均すると走行距離は年間3、4万キロほどです。軽井沢生活10年目を迎える来年には、10年間の走行距離は累計で30万キロを越えそうです。

現在の愛車は8年間で20万キロ以上走っていますが、定期的にしっかり整備をしているせいか快調で、なぜか以前より燃費も向上しました。この先もまだまだ現役でがんばってもらえそうです。

凍結した川沿いの細い道 私どもが車を買うときには、新車ではなく、状態の良い新車に近い中古車を買うことにしています。理由は、車に対して必要以上の愛着を持たず、あくまで道具として心情的に割り切るためです。

というのも、軽井沢は未舗装の土の道が多く 、埃や泥跳ねはもちろんのこと、別荘地の森の中では高い木々の枝が車の上に落ちてくることもあります。道路が狭い上に浅間石の石垣も多く、すれ違いの際に石垣で車体を傷つけることもあるかもしれません。

さらに他地域から軽井沢内に移動してきたニホンサルが増え、車の上に飛び乗りドアを開けようとひっかき傷をつけられたことも何度かあります。浅間山の噴火で火山灰が降ることもあります・・・。
そういうわけで、今のところは気楽な中古車を買っています。もちろん価格の面で安く入手できるのも魅力です。

以前は自動車に全く興味がなかった私ですが、大手自動車会社に何社か仕事で関わるうちに、だんだん自動車への興味も湧いてきました。私の好みは小さな車ですが、バンなどの商用車や大型トラック、クレーンやコンテナ車などを観察するのも好きです。

大型トラックがひっきりなしに行き交う 私どもが自動車を選ぶ上で求めるものは、第一に安全性能です。

次いで、街乗りだけでなく長距離を移動しますので快適性も重要です。そして走行距離20万キロ程度ではびくともしないという、自動車メーカーへの安心感も欠かせません。

また、私どもにとって、氷点下十度以下の厳しい寒さに強いことが絶対条件です。どんな状況でもアイドリングなしにすぐに動かせる強い道具であって欲しいからです。

燃費という面で、昨今のメーカーの技術革新にはめざましいものがあります。ガソリン車でも優れた低燃費を実現し、ディーゼル車、ハイブリッド車や電気自動車などさまざまな選択肢があります。

今後はいろいろと試してみたいものですが、私どもとしては、あまり大きくない車体のディーゼル車に興味があります。

次に車を買うのは何年も先のことですが、その頃にはどんな車が登場しているでしょうか。今から楽しみに、街中を走る車をじっくり観察することにします。

ソフィアート ・ ガーデン物語
有限会社ソフィアート 長野県軽井沢町長倉 2082-4


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